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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
「大丈夫、おチビちゃん」
 すると、あたかも母親の声を聞いたかのように、腹壁を赤ン坊がポンポンと勢いよく蹴ってくる。
「良かった、元気なのね」
 芳華は微笑み、話しかけながらまた腹をゆっくりと撫でた。また赤ン坊が腹を蹴る。それはしばらく続き、やがてまた静かになった。
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