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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
「ふふ、眠ったのかしら」
彼女はしばらく子守歌を歌いながら、なおも膨らんだ腹を撫でていた。その子守歌は古くから操に伝わるものだ。亡くなった乳母、つまり凜鈴の母もよく芳華を寝かしつけるときに枕許で歌っていた。
「この子はなあに、この子は良い子。この子は私の宝物。金よりも銀よりも輝く宝石よりも、この子は私の宝物。お前はどこからやって来た、神さまが私にこの子を下された」
小さな声で歌いながら、芳華はまた泣いていた。
彼女はしばらく子守歌を歌いながら、なおも膨らんだ腹を撫でていた。その子守歌は古くから操に伝わるものだ。亡くなった乳母、つまり凜鈴の母もよく芳華を寝かしつけるときに枕許で歌っていた。
「この子はなあに、この子は良い子。この子は私の宝物。金よりも銀よりも輝く宝石よりも、この子は私の宝物。お前はどこからやって来た、神さまが私にこの子を下された」
小さな声で歌いながら、芳華はまた泣いていた。