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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
たとえ娘とはいえ、皇帝の妃となったからには文昭は臣下の礼を取る。父は居室に入るなり、丁重に頭を下げた。
「貴妃さまにはお顔の色も良きようで、何よりですな」
国を挙げての神事で芳華の産む御子が〝皇太子〟だとお告げが出て以来、文昭は上機嫌だ。もう早々と皇太子の外祖父になったつもりでいるらしい。
「お腹の皇子さまもお健やかでいらせられますか?」
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