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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第9章 後宮艶夜*スキャンダル Prologue~幼い記憶~
 いつでも強引に我意を通すことのない鵬貞は素直に頷いた。紫蘭が彼の隣に寄り添うように並び、二人はゆっくりと歩き始める。そう、この時、鵬貞は想像だにしていなかった。何ものにも代え難く愛している妻と二度とこうして牡丹を見ることも叶わなくなるとは。
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