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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル 深き眠りの底で~浄心院での日々~
鵬純はぶっきらぼうに言い返した。
「俺は別に好きで娶ったわけではないですよ」
「あら、それにしては皇帝陛下は一度に三人もの妃を懐妊させるだなんて凄腕だとか何とか言われてるらしいけど」
笑いを含んだ声音で告げる祖母を鵬純は睨んだ。
「偶然ですよ、偶然。俺は皇子が一人生まれた時点で、それ以上、妃を娶るつもりはなかったのに、宰相が煩くつつくものだから、仕方なく四人追加したんです」
「俺は別に好きで娶ったわけではないですよ」
「あら、それにしては皇帝陛下は一度に三人もの妃を懐妊させるだなんて凄腕だとか何とか言われてるらしいけど」
笑いを含んだ声音で告げる祖母を鵬純は睨んだ。
「偶然ですよ、偶然。俺は皇子が一人生まれた時点で、それ以上、妃を娶るつもりはなかったのに、宰相が煩くつつくものだから、仕方なく四人追加したんです」