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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
「手当は大変だっただろう。女官がしたのか?」
「いいえ」
紫蘭が当然のように言うと、男は眼を見開いた。
「そなたが自ら手当したのか?」
「はい。幼い頃、実家でも小鳥を飼っていました。なので、扱いはこれでも上手い方だと自負しています。手当は傷口を綺麗に洗ってから、薬を塗りました。それから小さな匙で薬湯を飲ませて。それを繰り返したんです」
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