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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
「子は授かり物だというではないか。四人の側室たちが早々に身籠もったのは偶然だろう。何事にも時機というものがある。俺と紫蘭の子は恥ずかしがり屋で、きっとなかなか俺たちに顔を見せられないのだろう。俺はそなたさえいてくれれば良いが、そなたはずっと―弟と夫婦でいた頃から母になることを夢見ていたといつか俺に言っていた。だから、俺はできるなら紫蘭の望みを叶えてやりたいし、俺自身もそなたに似た可愛い子をこの腕に抱いてみたいと思う。だから」