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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
思わず小声になってしまう、
「ねえ、この鳥って鳳凰じゃないの?」
鳳凰の簪を身につけるのが許されるのは、この操国ではただ一人、皇帝の隣に座る皇后のみだ。すると、若者は不敵に笑った。
「よく見ろよ、これは鳳凰に似てるが、微妙に形が違うだろ。最近は都の女たちの間では、こういうのがひそかに流行ってるんだよ」
言われてよくよく見れば、薄紫の鳥は一見鳳凰に似てはいるが、確かに違う。芳華はホウッと大きな息を吐いた。
「ねえ、この鳥って鳳凰じゃないの?」
鳳凰の簪を身につけるのが許されるのは、この操国ではただ一人、皇帝の隣に座る皇后のみだ。すると、若者は不敵に笑った。
「よく見ろよ、これは鳳凰に似てるが、微妙に形が違うだろ。最近は都の女たちの間では、こういうのがひそかに流行ってるんだよ」
言われてよくよく見れば、薄紫の鳥は一見鳳凰に似てはいるが、確かに違う。芳華はホウッと大きな息を吐いた。