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DIABOLIK LOVERS ~Another~
第1章 餌の少女
「おっと」
後ろによろめきながらも、ライトの目は少女を捉えたまま揺るがない。
すぅっ、と少女は息を吸い込んだ。
「私はっ、吸血して欲しいの! こんな場所で犯されるなんて嫌!」
今まで控えめに反抗していた態度が一変し、耐えていた思いを一気に吐き出した。
「…………んふっ、そんなカリカリしないでよ。ジョークだってば」
「とてもそうは思えなかったけど?」
やれやれ、とライトは大袈裟に肩を竦めてみせる。
からかうどころか、完全に掌で転がしている。
むぅ、と少女は拗ねた顔をしていた。
「でもね、僕は君がお望みなら犯してあげてもいいよ? 今ここで、ね」
「今言ったでしょ? 私は吸血されるほうが嬉しいの。いつまでも意地悪な事言うなら、今日はあげないよ?」
「んふ、分かったよ。君はいつも素直に自分を差し出してくれるから、今日はそのお礼をしてあげるね。君の一番大好きなパターンの吸血をしてあげるよ」
ライトは、両手で少女の顔を包み込む。
「……愛してるよ」
愛しさを込めて、囁きかけた。
「……嬉しい、ライト」
心底幸せそうに、少女は微笑む。
「君を心から愛してる」
美味な餌として――
「……うん」
「愛しいよ……僕の餌として、永遠に愛してあげる」
吸血の奴隷として――
「大切に大切に愛でてあげるよ…痛く、酷く…壊れるくらい熱い愛を、君だけにあげる…………」
――――唇が、重なり合う。
「っ!」
ぷつ、と皮膚が破られた。
ライトの牙が少女の唇に突き立てられた瞬間、鮮やかな赤い血が溢れ出てきた。
「…っ…ん…」
ライトに唇を塞がれたため、溢れた自分の血が口内に流れてきて気持ち悪そうに呻いた。
ライトはその声が聞こえたらしい。牙が唇から抜かれたが、開いた穴からはまだ鮮血が流れ出している。
ライトは再び、少女の唇に吸い付いた。
後ろによろめきながらも、ライトの目は少女を捉えたまま揺るがない。
すぅっ、と少女は息を吸い込んだ。
「私はっ、吸血して欲しいの! こんな場所で犯されるなんて嫌!」
今まで控えめに反抗していた態度が一変し、耐えていた思いを一気に吐き出した。
「…………んふっ、そんなカリカリしないでよ。ジョークだってば」
「とてもそうは思えなかったけど?」
やれやれ、とライトは大袈裟に肩を竦めてみせる。
からかうどころか、完全に掌で転がしている。
むぅ、と少女は拗ねた顔をしていた。
「でもね、僕は君がお望みなら犯してあげてもいいよ? 今ここで、ね」
「今言ったでしょ? 私は吸血されるほうが嬉しいの。いつまでも意地悪な事言うなら、今日はあげないよ?」
「んふ、分かったよ。君はいつも素直に自分を差し出してくれるから、今日はそのお礼をしてあげるね。君の一番大好きなパターンの吸血をしてあげるよ」
ライトは、両手で少女の顔を包み込む。
「……愛してるよ」
愛しさを込めて、囁きかけた。
「……嬉しい、ライト」
心底幸せそうに、少女は微笑む。
「君を心から愛してる」
美味な餌として――
「……うん」
「愛しいよ……僕の餌として、永遠に愛してあげる」
吸血の奴隷として――
「大切に大切に愛でてあげるよ…痛く、酷く…壊れるくらい熱い愛を、君だけにあげる…………」
――――唇が、重なり合う。
「っ!」
ぷつ、と皮膚が破られた。
ライトの牙が少女の唇に突き立てられた瞬間、鮮やかな赤い血が溢れ出てきた。
「…っ…ん…」
ライトに唇を塞がれたため、溢れた自分の血が口内に流れてきて気持ち悪そうに呻いた。
ライトはその声が聞こえたらしい。牙が唇から抜かれたが、開いた穴からはまだ鮮血が流れ出している。
ライトは再び、少女の唇に吸い付いた。