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ボクと世界樹
第3章 切なき双子の性。
「なあに?姉さん?」
わざとらしく姉さん、と続ける。
それでも今の君にはあまり効果は望めない。
「…っ」
君は何だか悔しそうに耐えるように唇を咬んだ。

「――リン」

怯えるウサギのようにビクッとその小さな肢体を震わしてボクを見る君の顔は、先程迄の怒りの表情とうって変わり、本当に怯える小動物のようだ。

「…どうしたの? ボクをベッドに落として迄。ボクが何かした? 」

「…――レン。レンは、私のこと、どう思ってる…?」

「どうって‥‥そりゃ可愛いくても何か幼くて、我が儘で無意識なのがタチが悪い天上天下唯我独尊で――何より傲慢だ」
そう言えば君ときたら、驚いたと思ったら次の瞬間能面のような無表情になり、冷めた瞳でボクに立ち寄り‥驚いたことにボクをまた、今度は軽くトンとベッドに押し倒した。
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