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ボクと世界樹
第3章 切なき双子の性。
ぴちゃ、と卑隈に響く部屋にはもう君の抵抗の音は絶え、ただ空しく唾液が混ざり合う音だけ。

ねぇリン。ボクが君を姉さんと呼び始めたのが何故か、知らないだろう? 解っていて問わなかったのなら‥…
久しぶりに君に、お礼でも言おうか。――嗚呼、それとも。今の君には罰の方がイイのかな?

ねぇ、哀れなリン。
「ふ‥ッア…レ‥ン…!!」

止めればハァッとお互いの息が混ざり合う。ボクらの唇を繋ぐ銀糸が、ぷつりと切れたのを節にどちらかともなく吸い寄せられるように見つめ合う。
…‥こうやって、ボクらが何をしたとしても吸い寄せられるようなのは奇縁故か、はたまた機縁の方なのか‥どちらにしろmagnetのようだと、思った。(良曲なのでリンレンver.も聴いてみて下さい)

君が息を整えている内に、言いたいことは言っておこうと、口を開く。

「ボクがリンを姉さんと呼ぶ気持ちは、例えリンだろうとワカンナイだろうね」

この、気持ちは、ボクだけのものだから。
双子だろうが男女の差は心にも、通用するらしいので。
…君は、「‥?」 と?マークを飛ばしているけれど。

「‥リン。手。」

そう言えば君はおず‥とボクが君に向けている手のひらに合わせた。

‥…ああ。
つい前迄は同じ程だった。手のひらも、背丈も、顔も‥‥服をよく交換したりして大人を欺いたり、反応を見て遊んだ。
それ位ボクと君はよく似ていた。
ああ…それが今は。

服を交換したとしても、‥…色々難しいだろう。 これから先は言うまでもなく。

「…リンより大きくなっちゃったんだ‥ね、レン」

さみしいね。

そう聞こえるものだから、ボクはつい、先程迄の状況を忘れたフリをして何でもなかったかのように
「‥そうだね。リンの方が小さい」

「小さくないっ…あ‥」
君は普通に喋ってる‥というような顔をし、少し考えこむように自身らのひとつになっている手を見つめた。

「…レンは」

「ん?」

「いくらリンより勝っていても、リンの弟なんだから‥どうやってもリンの下だと、何処かでそうずっと思っていたから、何かヘンな感じ」

「‥解ってたけど、案外アッサリークするんだ‥それでもボクが怒らないと思ってなら本当に――傲慢な姉さんだよ」

ボクは万感のオモイを込め呪いのように言った。
見下しやがってからに。
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