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キャンドルが消える時
第1章 プロローグ
大学の研究室に広告を配り回り、医学書を秘書さんに預けたところで「今日は河原さん出張中ですよ」と微笑まれる。内心ホッとするけれど、言葉だけでも残念ですね、と繕う。

「いつも河原さんの相手、大変そうだなって」

笑顔の裏側で秘書さんに憐れな目で見られている。その目から逃げるように、広告に目を向けて笑う。わざとらしい声しか出てこないけれど、何も反応しないよりはマシだろう。

「セクハラが辛くなったら仰ってください。直属の秘書さんに告げ口しておきますから」

「そうですね。また欲しい医学書があったらメールください」

「ええ、ありがとうございました」

疲れる相手が沢山いることを営業で色々な人に出会ってから知った。そういう相手とも上手くやっていかなければならないし、常連さんなら尚更ご機嫌を損ねるわけにはいかない。

河原さんは普段、良いオッサンだけれど仕事の話が終わると、私が逃げるより先にさっと腰を抱いてきたり、プレゼントだと言って包装もされていないベビードールを渡してきたりする。そういう相手に見られるほど尻軽ではないし色気も皆無なのに、若いというだけで好きになるもんだから質が悪い。ブランド名だけ見て質やデザイン、機能性を無視するようなものだ。

触られた場所をひっそりと撫でて、鳥肌を落ち着かせる。


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