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一度くらい夢を見たら
第4章 夢の結末・・


全部を読み終わり、やはり

あの時のやり取りがまんま小説になっていることがわかった。

そして気がついた。

もしかしたら慎之介は、

小説のネタ探しをしていたのではないだろうか?

偶然を装い、実は

ストーリーを作り上げていたのではないだろうか。



前作の「イケない人妻」も、もしかしたら

ほんとうにあった出来事なんじゃないだろうか?


見事に引っかかったんだ、あたし・・


怒りよりも笑いの方がはるかに上だった。

閉じた雑誌を投げ上げて、

美奈枝は腹を抱えて笑い出した。


なにが偶然が必然になった、よ!

なにが再会したら運命と呼ぼう、よ!


おかしくっておかしくって、笑いは止まらなくなって、

そのうち涙まで流れてきた。

悔しいというより

ハデな負け方をしたと思う。


でもまぁいいか・・タイトル通り、

一度だけでも夢を見られたんだから。


これに懲りて

浮気だとか不倫だとか、

そんな微妙に現実になりうるような事、

考えるのはやめよう。

必ずしっぺ返しがある。

半年に一度でも直哉と感じるその時間を

大切に、楽しみに、それが自分にとっての

一番の幸せなんだから・・




さぁ、夕食の支度しなきゃ。

今夜は直哉の好きなトンカツにメニュー変更だ!


窓の外の、

ほんのりオレンジに染まる大きな雲を眺めてから、

再び買い物袋を手にして

玄関のドアを開けた。

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