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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第36章 春雪
「私か? 私は」
 頼嗣はここでまた傍らの薪束から薪を取り、囲炉裏に投げ込んだ。三月半ば過ぎとはいえ、まだ肌寒い。殊に雪が降れば尚更である。小屋内でさえ火をたいていても、吐息が細く白く溶けてゆく。
 薪を投げ込む度に焔がひときわ大きく燃え上がる。頼嗣はそれを凝視しつつ、淡々と応えた。
「菫の花のことを考えていた」
「菫―」
 千草が思わずその言葉をなぞる。
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