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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第17章 あとがき二
  あとがき

 二ヶ月に渡って書き継いできた鎌倉シリーズは、いかがでしたでしょうか? 前作〝潮騒鳴り止まず~久遠の帝~〟の〝あとがき〟でもお話しましたように、鎌倉時代は私が十二歳で小説らしきものを書き始めた頃、最初の作品舞台となりました。大変思い入れのある時代でもあります。
 また、今回は前編・後編ともに実在の人物を主人公に設定したところも、いつもとは違っています。実在の人物を使うとやはり色々と制約が出てくるのですが、現在の自分の持てる力はすべて注いで書きました。お見苦しい箇所はいつもながら多々あるかと思いますが、どうかエンターテイメント作品として少しでも愉しんで頂ければ幸いです。
 さて、第二話のヒロインとなった竹御所。この人の存在を私は早くから知っていました。私の父は私が十八歳のときに亡くなりましたが、その歴史好きの父と竹御所について語り合った記憶があるので、その頃から知っていたのだろうと思います。
 源氏の血を引く高貴な女性、しかも皆が次々に死んでゆく中、最後の生き残りとなったこと、また十六歳も年下の頼経と結婚して子どもまで儲けたこと。更には、その十六歳差の夫婦がとても仲が良かったことなどなど、竹御所という女性の生涯を知るにつけ、何ともその数奇な運命に興味を憶え惹かれました。
 しかし、小説として書いてみたいという気持ちはわずかにあれども、どう考えても難しいように思えていました。二十代の頃、倉本由布さんという作家がコバルト文庫から〝雪の系譜~竹御所鞠子~〟という作品を出されました。もちろん、読みました。プロ作家に対して僭越ですが、そのときは〝先を越された〟という感じたものです。
 そのときもまだ自分が書いてみようとは思いませんでしたが、私は見聞きした小説やドラマの影響を割と受けやすい方なので、倉本さんの小説の記憶がなくなるまでは書けないだろうとも思いました。
 そして、更にそれから長い長い年月が経ちました。今回、第一話で安徳天皇を主人公にしたときから、続きもののような形で第二話を書きたい、もし書くとしたら、竹御所でいこうとその時、初めて竹御所を書こうという気になりました。
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