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第29章 人形とさして変わらないわたし

　「ぃひっ…」

　亀頭の納まった肛門のまわりに冷たいローションが垂らされ、そして亀頭を何度か抜き差しすることでそれは馴染まされていく。

　「ほら、な？先っぽだけなら簡単に出し入れできるんだ。しっかり調教されてるってことだよ。」
　「綾辻で、か。」
　「金持ちのすることは容赦ねーな。というか、よくこんなん見つけてくるもんだ…ぅううぅおおおぉ…入ってく…」

　サトシは柚子の様子を見ながらゆっくりと腰を押し進めていった。壊してしまわないようにという気づかいは見せながら、しかし侵攻を止める気はないのだ。

　「んぁあがががっが…ぁああっがぁああっ…」

　柚子は目を見開いてその強烈な異物感に襲われていく。しかしそれはすでに昨晩何度も体験済みの感覚であり、その異物感が快感に直結する回線も柚子の中には出来上がっていた。

　「うわぁ…オマンコ狭くなってくるぅ…も、もう全部入った、のか？」

　ユズルは肉の壁越しにサトシのペニスが柚子の中に侵入してくるのを感じていた。

　「70%くらいかな。ゆっくりピストンしようか。」
　「俺に語りかけるな…気持ち悪い。」


　まだ射精をしていない肥満ともう一人の男は、固唾を飲んでその様子を見つめていたが、やがて二人とも我慢ができなくなったのだろう。おもむろにズボンとパンツを脱ぎ捨てて、その勃起したペニスを露わにした。