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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第31章 新婚生活(?)
 「やっぱりねぇ…」

 そこに、嫉妬を含む空気は感じなかった。妻にとっても、もう私は男ではないのか。

 それでも、まだ彼女は柚子とのことには気づいていないようだった。

 「二人が仲良くするのは、もういいのだけれど…柚子にも、気をかけてあげてね。あの子、友達少ないし独りぼっちになってしまう。」

 その懸念は極めて的を射ている。まさしく今、私たちはそのような状態なのだから。
 だが、そのことをこれ以上深く掘り下げるわけにはいかない。

 「わかってる。ちゃんと、気をつけるさ。」

 開き直ったような私の返事に、妻はふぅううぅ。とため息をついて、

 「もう、桜井くんと会うことはないかもねえ。」

 と言った。
 それは、離婚宣言にも聞こえる言葉だ。

 「もう、お互いこれ以上詮索するのはやめましょう…ね」
 
 妻は身勝手にもそう言い切り、そこで話は打ち切られた。

 普通に考えれば、彼女の浮気は法的に見ても責められる立場である。
 しかし、彼女を長年女性として扱ってこなかったという原因の一端が私の側にもあった。
 加えて、すでに私のほうも華という次のパートナーを得ており、その上、柚子とも体の関係を持ってしまっている。


 私を取り巻くいくつもの後ろめたさが、妻の言い分をそのまま受け入れさせた。

 
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