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第32章 帰還

　まあ、わかっちゃいたけど、食べたあとは私が食べられる番だ。

　リビングに移動して、テレビを見ながら小１時間ほど食休みをしたら、また「あの」大広間へ移動。
　
　当然のように、そこには覆面おじさんたちが待っていた。たぶん、一人も欠けていない。
　みんな、私を待っていてくれたのだ。

　「こんばんは。柚子ちゃん。ゆっくり眠れたかね？」
　「柚子ちゃん、昼間はすごかったね。体はもう万全かい？」

　おじさんたちは口々に私に声をかけながら、挨拶代わりのようにおっぱいやお尻を撫でまわしていく。
　そんなちかんみたいな行為にも慣れてしまって、私はにっこりわらいながら、

　「高性能だからだいじょーぶっ」

　なんて愛想を振りまいていた。昼間の人たちの無茶っぷりにはヘトヘトになったけれど、それにくらべたらこのおじさんたちのオモチャにされるほうがマシかもね、なんてことも、この時はまだ思っていた。

　だけど、それはちょっと甘かった。まだまだ未体験ゾーン。

　「よし、じゃあまずは体を調べておこうか。千鶴くんに、しっかり洗ってもらったのだろう？」

　そういって、フクロウさんが私の足元に座りこむ。
　私はなにを期待されているのかすぐにわかって、肩幅よりちょっと広いくらいの感じに足を開いた。

　「うん。いい子だ。」