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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
 「はひっ、はぐぃっ!あひぃっ…はっ…がぁぁっ…ひぃっ…ぃいいっ」

 もっとも男たちの冷静さは努めてそのように振る舞っているだけであり、本当は背中にロウの花を咲かせていく柚子の美しさに、感動の称賛を送りたい気分であった。

 それを示すかのように、先ほどまでずっと威厳を保っていたタカの面の老人、すなわち綾辻家当主は、唖然とした面持ちで口をぽかんとあけ、口元によだれをにじませている。

 「あらあらおじいさま…そんな、そんなボケてしまわれたみたいなお顔(笑)。」
 
 千鶴はそう言いながらハンカチを取り出し、優しく老人の口元をぬぐった。
 老人は少々きまりの悪そうな表情にはなったが、それ以上言い返すこともしない。

 多かれ少なかれ、そこに居合わせた男たちは似たような表情だからである。
 
 「はひ、はぎぃっ…ひっ、ひぃやぁあっ、はっ!はぁっ…ぃっ、ぃひっ!…んぁがががっぁ!!」

 空中で激しく体をくねらせると全身はゆらゆらと揺れ、さらに乳房とおもりがブラブラと暴れまわる。

 「すごいわね…でもまだ、終わりじゃあないのよ?」

 千鶴は手に持ったものを手遊びしながら、柚子の耳元で囁く。
 彼女が手にしているものは、縄、ろうそくに次いで定番と言える、鞭、であった。

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