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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
柄の部分で数本の革ひもが束ねられる、いわゆるバラ鞭と呼ばれるそれは、力が一点に集中しないため、比較的安全度が高い。
だが、それでも鞭は鞭である。それを打ちおろされれば、悲鳴が上がるのは必至であろうし、下手に打てば消えない傷を体に残すかもしれない。
そんな非情の凶器を、千鶴は手にしているわけである。
しかし、ここまで仕上がった柚子であれば、それをも受け入れて、新たな刺激として昇華させるであろうと、千鶴も男たちも確信している。
「いいわね?柚子ちゃん。」
「ぁぃっ、はひっ……ぁひっ…」
肯定なのか熱によるあえぎなのか、判別のつきにくい反応であったが、千鶴たちにとってはその意味に重要性はない。
そして千鶴は、柚子の右の太ももに照準を合わせて、鞭を勢いよく振り抜いた。
パチィッ!
「あ゙はぁっ!!…あっ!ひっ?!」
予告なしに突然与えらえた痛みに、柚子は思わずのけぞる。
鞭としては初心者向けとされるバラ鞭であっても、まともに食らえば痛いものは痛い。
千鶴は吊られた柚子の周りを歩きながら、時々思い出したように、パチリ、ペチリと柚子に鞭をくれた。
「い゙っがぁっ!…ぁっ!!…んぐぁっ!…ぁあっ!!」
それは背中であったり、二の腕であったり、内腿であったり、と様々な場所をまんべんなく千鶴は叩いた。
「もう、これはいいだろう。」
トラの覆面をした男が柚子の目隠しを外した。