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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還


[11月24日] 娘のプライベート日記


 昨日、というかもう今日だけれど、朝方までベッタリ過ごして、疲れ果てたのかお父さんは昼過ぎまで起きてこなかった。

 「ああ…すっかり寝過ごしてしまった…」
 「いい年して体力使いすぎなんだよ。」
 「華がそうさせるんじゃあないか…」

 「もう、帰ってきちゃうねえ。柚子。」

 私は左の手のひらをかざして、薬指にはまった指輪を眺めながらつぶやいた。

 「……ああ…だけど、そういう言い方は…あんまりな。」

 お父さんは遠慮がちに私をたしなめる。
 柚子の側につくとまた私が怒り出すんじゃないかって、そう思っているんだろう。

 でも昨日の晩、お父さんと気持ちを確かめ合って、私の中からはだいぶわだかまりは消えていた。
 だから、少しは柚子を心配する気持ちも戻り始めていたのだ。

 あんな動画を見せられたこともあるかもしれないけれど。

 昨日の晩はちららさんからは何も送られてこなかった。
 当然柚子からもなんのメッセージも入っていなかったし、本当に帰ってくるのかな、とちょっと不安にもなっていた。
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