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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第33章 平穏と、それから危機
 自分がいびきをかくとは今まで全く知らなかったが、華が言うのならそれはそうなのだろう。
 反論したい気持ちを抑えて、私は話題を変えた。

 「最近、ときどきなにか考え事しているみたいだけど、何かあったのか?」

 「うーん…あのね…柚子が、ちょっと心配。」
 「そうか…何か話したのか?…その…ほら、あんなに怒って…ずっと口もきいてないだろう?」

 華は布団から左手を出すと、高く掲げてあの指輪を見つめた。

 「私はねえ…もうこれでお父さんも柚子も許せる感じになってきてるんだ…」

 華のいう「これ」とは単純に指輪そのものことではないだろう。
 二人で子供を作って、そして育てていこうという約束、その象徴があの指輪なのだと思う。

 「なんだったら、たまにだったらお父さん、柚子としてあげてもいいよって思うくらいに。」

 あれだけすごい怒りだったのに、華はそんなことを言う。もちろん、ただの例えなのだろうが、思わず柚子の体を思い出してじんわり股間が充血した。ちょっとした言葉のアヤに、素直に期待の反応を示す自分はつくづく愚かだと思う。
 だからそれを悟られないように、そこは流した。

 「だったらなんで心配になるんだ?このままゆっくりと仲直りしていけばいいじゃないか。」

 私はそう言いながら、華の下腹部に手をやり、サワサワと手の平を滑らせた。

 「んふっ…やだなあ徹さん。まだそこには誰もいませんよ?」
 
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