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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第33章 平穏と、それから危機
[12月1日] 風景:父の寝室
夕方、学校から帰るとすぐに、娘は異常を感じた。
家の中に父の気配、それは匂いだったのかもしれないが、それに気づいたのだ。
「あれ、お父さん帰ってたの…って寝てるし!…具合でも悪いの?」
「あ、ああ…お帰り華…ちょっと、会社で倒れちゃって、な。」
「ええ、なにそれ!大丈夫なの?」
娘は父の寝ているベッドの上に上がり、額をコツンと当てた。
「やだっ!すごい熱!!お、お医者さんいかなきゃっ!!」
「ああ、もう行ってきた…薬ももらったから、大丈夫。」
「そうなの…なに?インフルエンザかなんか?」
「それが原因不明。一通りいろんな検査をしてもらったんだけど、感染症とかそういうんじゃないって。のどが少し腫れているくらいなんだと。」
実際病院では、さんざんいろいろな検査をされた挙句に、結局はっきりした原因は特定されなかった。
一度は40度を超える熱を発していたが、それだけ症状が出ているのに原因がわからないというのはスッキリしないものである。
「現代の科学でもこの程度のことが、わからないこともあるんだなあ。自律神経失調症ぎみなんじゃないかって、それ言われちゃどうしょうもない。」
「なに、それ。」
「要は、よくわかんない、ってことをそれらしく言った言葉かな。」