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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第33章 平穏と、それから危機
 ニュースでは、野党の議員がなにやら強い口調で演説をしている。何かの事件をきっかけとして、政府与党に詰め寄っている様が放送されていたのである。

 「国会…議員…」
 「当たり前じゃない。国会中継なんだから。」

 「……嘘ぉ…」
 「嘘なわけないでしょ。実際中継してるんだからっ…て、誤魔化さないで…」

 「ちょっと黙ってて!」
 「・・・・」

 柚子がその放送に気を奪われたのは今演説をしているその議員、その人物の声に聞き覚えがあったからである。

 それは他でもない、あのフクロウの面をつけた男の声であった。

 綾辻の家で、先生、と呼ばれ、そしてその巨大なペニスで柚子を何度も貫き、何度も柚子の中で射精をした男である。
 そんな男がテレビの中で、児童虐待という悪に対して正義の鉈をふるっていた。

 「あっ…あはっ…はははははっ…」
 「ちょ、な、なによ!なにが可笑しいのよ!可笑しくなんかないでしょう?お父さん、大変なことになってるんだからっ!」

 華の表情は怒りを通り越して涙目になっていた。
 自分がこれだけ心配している父のことを、柚子が嘲笑っているかのように感じたためである。


 「あっはは…ちがうの。違うんだけどさ。ぁははは。」

 なぜだか柚子も涙目になっている。

 「なんかさ、お姉ちゃん。大人って…ううん。人間って、ばっかだねえ…ははははっ。」
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