この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第33章 平穏と、それから危機
「うろたえるな!」
突然怒鳴りつけられて、私がびっくりして見上げると、そこには仁王立ちみたいになったお父さんがいて、怒ったような顔で私を見下ろしていた。
お父さんは私たちの話をどこまで聞いていたのだろう。しかし、今そんなことは問題ではなかった。
「えっ、お父さん…どうして…寝てないと…だめなのに…」
「娘がワァワァ泣いているってのに、目が覚めない親がいるか。とにかく落ち着け。俺は大丈夫だから、すぐに柚子を病院に連れていくんだ。これから救急車呼ぶから。」
「え、救急車…」
「こういうときに呼ばないでいつ呼ぶんだ。」
それからお父さんは落ち着いた様子で救急車を呼んでくれた。
そんな風なお父さんを見ていると、私も少し冷静になってくる。
「…ごめん。パニクってた…。柚子…大丈夫?もうすぐ病院につれてってあげるから、もう少しの辛抱だよ。」
「ぅ…うぅ…」
相変わらず苦しそうに呻く柚子は、かろうじて首を縦に振った。
「お父さんは、もうベッドに戻って…」
「そういうわけにもいかない。付き添いがいるだろう。」
「そんなの私が行くから!お願い…お父さんまでどうにかなっちゃったら…私もう…」
やがて救急車が到着すると、いまだ心配そうな顔で一緒に出て行こうとするお父さんを押しとどめて、私は柚子と一緒に救急車に乗った。