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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第34章 どうなっちゃうの?

 「大丈夫かっていうと、大丈夫じゃないのよね。お薬切れると、ばぁーって熱上がっちゃうの。それがもうずっと続いてて…」
 
 「そうなんだ…インフルかなんかなの?」
 「それがさ、なんどお医者に行ってもわかんないんだよね。お父さんもストレスとかにやられちゃったのかなぁ。」

 あんたも、お父さんに心配かけるのはやめなさいよ、と言いかけて、華はその言葉を飲み込んだ。

 「…人のこと言えないもんね…」
 「え?なにが?」
 「ううん。何でもない。…柚子、退院したらさ、もうちょっと仲良くしようね。今みたいなギスギスしたうちの中じゃ、お腹の子だって怖くて出てこれないじゃない?」

 「うん…でもさ…あたしたち、どうなっちゃうのかなあ…」

 自暴自棄なところが無くなって冷静に話し合えるようになれば、おのずと視点は客観的になり問題点は浮かび上がってくる。

 元通りに姉妹が仲良く暮らすためには、今の父と華との関係が問題となって残ってしまうのだ。
 父と華とが夫婦としてあの家で暮らせば、結局柚子にとっての居場所がないという状況は何も変わらないのである。
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