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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第34章 どうなっちゃうの?


[12月6日] 風景:可美村のマンション


 母から教えてもらった住所を頼りに、娘は可美村のマンションの前にたどり着いた。

 「やだなあ。ホントにうちから近いじゃん…」

 と、独り言をつぶやく。
 ドアの前に立つと、表札の名前を確認した。


 つい最近になってそれは書かれたのか、ほとんど真新しい紙に、ボールペンで「可美村」とだけ書かれている。

 さすが教師というべきなのか、その文字は丁寧で綺麗な字だなと、娘には思えた。

 「まあ、やってることは、デタラメだけどねw」

 少しだけ逡巡したのち、娘は呼び鈴に手を伸ばす。


 ピンポーン


 と、音が響くが、はぁい、というような返事は中からは聞こえてこない。

 あれ、いないのかな?と思いかけたところで、ドアは突然ひらいた。

 「わっ!びっくりしたっ…って、あれ?」
 「あっ!?君は…えと真知子、さんの、娘さん…だよね…」

 ドアの向こうから現れたのは、母ではなく、可美村星矢その人だった。

 「あっ、あれっ…すっ、すいまっせんっ…お、お母さんが出てくるかと思って…」
 「ああ、いやいや、あ、謝ることないよ。えと、どうしよう。今、ちょっと出てるんだ。」

 「あ、そうなんですか。もう…行くって言ったのに。」
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