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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第34章 どうなっちゃうの?
 「えっとね。すぐ帰ってくると思うから、中で待ったらどう?」

 あんたが居ないと思ったから来たんだよ、あんたが居るなら入れるわけないじゃん!

 とは、さすがに言えない。
 そこまでの敵意は娘にはなかった。

 「い、いえ…あの、帰ります…」
 「いや、でもほんとにすぐ帰ってくるよ?ほら。」

 と、可美村が指さした先には、娘も見慣れた母のスマホがあった。
 つまり可美村は、スマホを持って出ないほどの短い用事だと言いたいのだろう。


 「…じゃあ、ちょっとだけお邪魔します。」

 母が帰ってきてもこの男がいる限り、母とは本当のことが何も話せない。
 母が帰ってきたらすぐに、この部屋を一緒に出ようと考え、娘は招き入れられるがままに中へ入った。

 「ただ、本当にね、申し訳ないんだけど…何にもない部屋なんだ。悪いけど、ベッドにでも腰かけて楽にしていて。」

 そのワンルームマンションの部屋は本当に何もなかった。
 机と本棚、そしてベッドはあるものの、ちゃぶ台、座布団といったものすら置いてないのだ。

 どうやってご飯食べたりしているんだろう。

 そんなことを思いつつ、娘はベッドに近づく。

 このベッドの上で、母が夜な夜な目の前の男と抱き合っているのかと想像すると、気持ち悪くて体が震えた。

 しかし他に座るところといえばデスクの椅子くらいで、そこの椅子に勝手に座るわけにもいかず、きまりの悪い思いをしながら娘はベッドに腰かけた。
 
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