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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第35章 ほのぼのレイプ
 「…も、いいわ…あんたと話しても全く話がかみ合わない…あっ!そうだっ」

 華は何かに気付いた様子で勢いよく起き上がった。
 この数分のやり取りで、いつの間にか目には光が戻っている。 

 だが立ち上がろうとした瞬間、自由に動かない足に引きずり降ろされるように、華はバタッとベッドの上に臥せってしまった。

 「あははは。もう縄もなじんじゃって、存在忘れていたのかな。」

 「…うるさい…笑うな…」

 縄の結び目を解いて縄を開放すると、華はようやく立ち上がってベッドを降りる。そしてすぐに四つん這いになって何かを探し始めた。

 「どこっ!?どこに放ったのっ!?」
 「多分そっちの方向に転がってった。」

 可美村の指し示した方向にドタドタと這いずっていくと、果たしてそこに目当ての物は転がっていた。

 「あった!!よかったぁ。」

 それは可美村に無理やり外されて放り投げられた指輪である。
 華にとって、それは父と交わした約束の証であり、二人の関係を証明する大事なものである。
 
 しかし拾い上げた指輪を嵌めようとしたとき、一瞬、華の動きに躊躇が走った。

 汚されてしまった自分。
 この指輪に。込められた誓いに。

 裏切りとも言える結果で応えることになってしまった自分。

 刹那のそんな思いが一瞬の躊躇を生んだが、それでもゆっくりと、華は指輪を元の場所へと収めた。

 その瞬間、枯れていたはずの涙がまた溢れてくる。
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