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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 「…ないね」

 少し間が空いたようにも感じたが、柚子はきっぱり言い切った。 

 「そうか。なら、パパも後ろめたいところなく学校に行こう。」


 そこまでが昨日の晩のことである。
 病み上がりの私はあと1日、今日は会社を休むつもりではいたので、その点は都合がよかった。
 指定された16:00に入学式以来の中学校を訪れ、後ろめたくはない、と断言しつつも校門をくぐるとそれなりに緊張をする。

 そして玄関で少々待たされたあと、出てきたのはなんとあの男であった。

 「あっ、あんた…」

 「すみません、桜井さん…お互い少々気まずいですが…まあ娘さんの将来にもかかわることなので。」

 「それにしたって…よく私の前に出てこられたものだ…」

 「一応、職務がありますんで…申し訳ありません……教室のほうに、行きましょうか。普段娘さんが過ごされている場所も見ておくほうがいいでしょう。」

 以前、公園で鉢合わせになったときの怯えたような様子に比べると、幾分余裕のようなものを感じたのは気のせいだろうか。自分のテリトリーにいることが、態度に余裕を与えていたのかもしれないが。

 「…わかりました。」

 柚子が毎日授業を受ける教室。
 そこを訪れると、その部屋には柚子の部屋同様、子供のにおい、乳臭いと表現される香りが漂っていた。
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