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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 教室にはまだ何人かの女生徒が残っており、雑談に花を咲かせていた。

 「ああ、お前らぁ。まだいたのか。先生、ここ使うからな。さぁさぁ、帰った帰った。」

 女生徒たちは、はあい、と間延びした返事を返すと、それでも大急ぎで荷物をまとめて教室を出ていく。

 「先生さよーならぁ。」

 「はい、さようなら。気を付けて帰るんだぞ。寄り道するなよーっ!……って、すみません。やることないのか、連中が教室に居残って延々とおしゃべりしていくのは毎日のことです。まあ、こんな椅子ですがおかけください。」

 あの男はそう言って生徒の机を向かい合わせに並べると、私に席を勧める。
 私たちは向かい合わせに座り、この微妙な関係も相まって互いに少し硬くなっていたように思える。

 「…で、いったい今日はどういうことで…」

 「ええっっと…そうですね。娘さん…柚子さんですけど、ご自宅での様子はどうですか。変わったところというか、なにか服装とか持ち物が派手になったりとか、そんなようなことは…」

 「…どういう…意味ですか。」
 「うーっと。まあ中々ハッキリとは言いづらいんですよね。噂です。あくまで。」

 いつまでももったいぶったような言い方をする男に、少々いら立ちを感じる。そしてその表情は言いづらいと言いながらも、どこか薄笑いが張り付いたような表情にも見える。

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