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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 「噂?」
 「つまり、噂だけで、なにか証拠があるとかそういうんじゃないんです。それでも放っておくわけにもいかない……援助交際、というようなことでして。」

 「は?援助交際?だれが?だれと?」

 突然出てきた言葉に、耳を疑う。
 この流れから行けば、誰が、は当然柚子だということになる。しかしそんなことがあるわけはない。
 
 「いえ、複数の目撃情報があるみたいでですね。事実かどうかはわかりません。相手だって当然わかりません。ただこういうの、内申にも響きますしね。事実でなければそれで構いませんし、調査をしようとか、そんなことも学校側としては考えてません。」

 「いや…まったく意味がわからない。娘が、援交してるって、そういうのか?」
 
 ただの噂話で人を呼び出して、娘を侮辱するのか…と、これ以上の会話に意味があるとも思えなくなった。

 「とにかく、ですね。事実がなければ放っておけばいいと思います。時間が解決するでしょう。ただ…事実があれば、それは噂が立ってる程度のうちに手を打ったほうがいい。そういう話です。」

 言っていることは一見まっとうではある。

 だが、娘が侮辱されたという思いに変わりはなかった。


 ああ、ご助言ありがとう、とだけ言って、私は席を立った。
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