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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 「そうお急ぎにならずに…もう少しお話ししましょう。今度は私たちの間の話を。」

 立ち去ろうとする私をあの男は引き止めた。

 「・・・私のほうに話すことなんか、何もない。」
 「ええ。まあ、そりゃあそうかも知れないですね。私も別に喧嘩や議論をしたいわけでもなくって。その、ちょっとお願いというか……生活苦、なんですね。」

 男は少し辛そうな表情を見せる。だがそれも作り物であったろうと今は思える。

 「あ?誰が?」
 「ですから、真知子、さん…と私です。」

 「??何を言っている。」

 「私にはまだ妻と息子がおりまして…そちらのほうにも仕送りをしなくてはいけない…その上で、真知子さんとの生活もあります。一人のうちはどうということはありませんでした。ですが、やはり真知子さんにももう少しいい生活をさせてやりたい。」

 「!!……金を貸せ、というのか。」

 冗談ではない。泥棒に追い銭とはこのことだ。比喩ですらない、そのままだ。

 「平たく言うと、そういう話なんです…少し支援していただけないかと…思いまして…」

 臆面もなくそのようなことを言う男に、腹が立つ前に笑いがこみ上げてきた。
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