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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 「そんなこと、出来ないって分かった上でおっしゃってますよねぇ…」

 背筋を反らせ、フウとため息をついて男はそう言った。それはおよそ人に物事を頼む態度ではない。
 何故そんな尊大でいられるのか、私は不思議に思ったがそれはこの後の男の言葉で明らかになった。

 「もう行くから。じゃあな。」

 背を向けた私に、男は後ろから言った。

 「娘さん、もう一人の。……華さんでしたっけ。ね。…真知子に似て、可愛い娘さんですよね。」
 「なんっ…だとっ!」

 もう何を言われても無視して帰ろうと思っていたのに、矛先が華に飛び、思わず足を止めて振り返ってしまった。
 男は、にやっと笑って言葉を続けた。


 「公園でお会いした時から、ちょっと違和感ありました。仲が、よろしいんですね。」


 こいつ!…何を知っている…カマをかけているのか…。
 そしてもう妻のことは呼び捨てになった…本性を現したということなのか。

 頭の中でグルグルと思いが駆け巡り、私は本当のところを知ろうと、男の目を見つめた。
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