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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
[12月8日(月)] 風景:可美村のマンション(2)
「明日の夕方、またいらっしゃい。」
という、母からのラインを華が受けたのは昨日のことである。
母の名で来ているものの、それが本人からのものではないことは明白であった。
そして華は今、一昨日さんざんに犯された可美村の部屋の前で再び立ちすくんでいる。
指定された18時。それは可美村が華の父から金を巻き上げた後に、帰宅して華を迎え入れることを想定した時刻である。
当然だが、華は決して望んでここに来たわけではない。
しかし父との関係を知られ、そしてそれが父の人生を終わらせかねないという脅しをちらつかされた後では、それを断ることが出来なかった。
今、家族を守れるのは自分しかいないのだと自らに言い聞かせ、震える足でここを目指した。
そして、すでに一度可美村に犯されてしまったという事実は、さらに脅迫のネタを可美村に与えている。
華は父にその事実を絶対に知られたくないと考えていたし、父との間の愛情がこのような男の欲望の餌食になってしまっているということも、やはり父には知られたくなかった。
そうして少しづつ増えてゆく隠し事は、ますます華を追い詰めていく。