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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第37章 追い詰められていく。
 中へ入って来た華の後ろへ回ると、可美村は華のコートを脱がせ、ハンガーにかけた。
 それはまるでごく普通の客人を迎え入れる仕草である。

 コートの中の華は制服姿であった。

 「外は寒かったでしょう?お茶とジュース、どっちにする?」
 「は?私が飲むと思っているの?」

 「はは。今更何か入れたりやしないさ。だってさっき、君を好きにしていいって言ってくれたじゃないか。なら僕のほうだってそんなことをする必要はないんだ。今日はね、コーヒーも出せるよ。インスタントだけどね。」

 「普通のお茶でいいわ…」

 そうか、じゃあお茶にしようと言って、可美村はコンロのほうに向かい、茶の準備をした。
 今日は床にテーブルと座布団が用意されていた。華は案内されるがままに座布団の上に座り込む。

 「ちゃんと…あるんじゃない…」
 
 一昨日華が訪れたときには、この部屋にテーブルは用意されていなかった。

 それは、自然に華をベッドに誘導するための可美村の仕込みであったわけだが、今回はもうそのような小細工は必要ない。
 部屋の中に入ってくる時点で、それはすでに彼女の中に覚悟があるということになるからだ。

 座る場所があろうとなかろうと、彼女は自分の足でベッドに向かうだろう。

 だから、今回の彼の部屋は普段のままである。

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