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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心
 「そうじゃない、そうじゃないよ!お父さんっ!ねっ、き、聞いてよ…」
 「…なんだ。」

 「だからっ、彼氏が出来たとか、お父さん嫌いになったとかって、そういうことじゃないんだようっ!」

 この時点でもう私は泣き声だったと思う。

 「いいんだ…そんなに気を遣ってくれなくても、いいんだよ。こないだだって、本気で嫌がってたもんな……あれは、本当に済まなかった。」

 「だっ、だからっそれも違うんだっt…」
 「華は、思ったように生きていいんだ。そっちが普通だ。ただ、な。」
 「ぁぁ…嘘……」

 「ちょっと、やっぱり気持ちの整理は必要な感じだ。明日からは仕事もあるしな。しばらく一人にしておいてくれないか。」

 それだけ言って、お父さんは私から離れて、部屋に戻っていってしまった。

 バタン、というドアの音を聞いて、私はその場でわんわんと泣き出してしまった。

 そんな私の泣き声に驚いたのか、柚子が上から降りてきた。

 「ちょっと…お、お姉ちゃん…どうしたの?なにが、あったの?」

 そんな風に心配そうに聞かれても何も本当のことは言えない。

 「なんでもない、なんでもないのうっ」

 私は柚子の脇をすり抜けて階段を駆け上がり、自分の部屋に逃げるように飛び込んだ。
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