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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心
「もう殴らないよ。ごめんね。…だけど…この報いは受けてもらわなければいけないな。」
あの男は私を抱き起すとそのまま両手ごと抱きしめてきて…そして素早く私の首筋に吸い付いた。
「あっ!だめっ!それは約束だって!!!いったのにーっ!」
吸い付かれた部分にチクチクとした痛みが走った。
「あーっ!ばかーっ!」
首筋の、ものすごく目立つ場所に、そのキスマークはつけられてしまったのだった。
結局、今日はそれ以上のことはあの男もしてこなかった。
「次は、しあさってだ。ちゃんと覚えておいて。」
最後にそれだけ告げられて、私は解放された。
お互い逆上したこともあって、なんだか今日の空気は痛み分けみたいな感覚だったけど、やっぱり立場が不利なのはこっちのような気がする。
あの男が好き放題やって、それで私たちの家族がどんどん壊されて行ってる、そんな思いから逃れられない。
こっちだってあの男の弱みを握っているようなものだけど…それを使ってしまったら私が守りたいものは守れないんだ。
こうなるともう完全犯罪であいつを殺してしまう以外に方法はない気がしてきた。
私には出来もしない殺人計画を妄想するくらいしか、できることがない。