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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心
 「どうしたの?なんか酷いこと言われたの?」
 「・・・・・」
 
 パパは少し何か言いかけたようだったけど、そのまま黙ってしまった。

 「なんか、辛そうな顔してるね。」
 「ああ、そんな風に見えちゃうか。パパだめだなぁ…」
 「辛かったら、私の胸で泣いていいよ(笑)」

 パパはちょっと泣きべそみたいな顔になって、ははは、って情けなく笑った。
 冗談のつもりで言ったんだけど、その情けない顔を見た瞬間、私はパパを抱き寄せて、頭を胸に押し付けてた。

 「あっ…こら…冗談はやめなさい…」
 「いいから、じっとしてて。しばらくこうしててあげるから。」
 「いやっ…そんな……」

 口ではそんなふうに言ってたけど、パパは私のされるがままになっている。
 私は、よしよし、なんて言いながらパパの頭をなでなでした。

 しばらくそうしていると、パパは私の胸に顔をうずめたまま、そのうちくにゃっと力が抜けた。

 甘えん坊さんみたいだった。

 「…きっとね、きっと違うよ。」
 「なにが…」
 「お姉ちゃんのこと。」

 「……ありがとう…」

 そのありがとうは、なぐさめてくれてありがとうってことなんだろう。
 でも私はなぐさめたつもりじゃなかった。私はまだ信じてない。お姉ちゃんに別の彼氏が出来たなんてこと。


 
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