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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第38章 離れていく心
[12月18日(木)] 父の告白日記
信じられない、信じたくはないという思いはあったが、柚子から聞いた話は、やはり華が新しい人生に乗り換えたのだろうということを裏付けていた。
柚子と私が再び交わることを、華が許したというのである。
しかもキスマークは私が見つけた首筋のものだけにとどまらず、全身のいたるところに見られたらしい。
そうなればもう疑いの余地が無くなってしまった。
華が私と柚子の関係を知り、怒りと悲しみをあらわにしたときから二か月も経っていない。そしてこれからは夫婦のようにして生きていこうと、契りを交わしてからはひと月も経っていないのにも関わらず、だ。
子供の時間軸では、1か月というのは気持ちが変わるのに十分長い時間なのかもしれないが、私にとってはつい昨日と変わらない感覚である。
やるせなさが全身を気だるく包み込み、私はその現実を受け入れるしかなかった。
そして、柚子は私のペニスを咥えた。
華の言葉によって、私と柚子の間にあった暗黙の壁が崩れた形である。
久しぶりの柚子の口内の感触は、いっときとはいえ私の悲しみを忘れさせてくれた。