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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第39章 事態を収拾するには勇気が必要だ。いろんな勇気が。
 「明日はクリスマスイヴですし、二人で仲良く一晩過ごされたりするんじゃないですか?」

 可美村はそうはならないと知った上で追い打ちをかける。 
 ましてや、今日もこの後華は可美村の部屋を訪れることになっている。可美村に汚されぬいた体で、華が父に抱かれることはないだろう。
 
 それを確実にするためにも、今日もしっかりと華の全身に「しるし」を残してやるぞと、可美村はその瞳に暗い影を宿す。

 「うちの家族のことなど、お前の知ったことか。さっさと用を済ませたら帰る。いくら欲しいんだ。」

 「やだなあ桜井さん。そんなこと聞かないでください。私だって生活が苦しいから、援助をお願いしているだけんなんです。いくらとか、そんなことは桜井さんが決めていただいて結構なんです。」

 そして徹は黙って5万円の現金を差し出した。

 「いつもすみません。本当に感謝してます。」
 「・・・・」
 
 徹が最初の時のように、これは恐喝だ、などと凄んでみることもないのは、それが遠回しにでも事実を認めることになるからだろう。
 話の流れからいえば、最初の時のそのやりとりは徹と華の関係を認めたことになる。

 しかし、可美村はそれを何かの証拠にしようとしたり、どこかへ提出しようというわけではないから、「話を総合するとそうなる」ということではあまり意味がない。

 本人の口からしっかりと語られた言葉を記録し、その言葉を聞かせる度に逆らう意思を奪おうというのが目的なのだ。
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