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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第39章 事態を収拾するには勇気が必要だ。いろんな勇気が。
 しかし残念ながら今日も、それには成功しなかったようだ。
 この金銭の授受に関しても、徹はあくまで妻のための援助だという姿勢を崩さない。

 「……真知子は元気にしているのか。」
 「元気ですが、仕事のほうはあまりうまく行ってないみたいです。失敗が多くて毎回叱られると、いつもこぼしていますね。」

 「…まあそうかもしれんな…なにしろ生まれて初めての仕事だ。」
 「そんな真知子さんのためにも、これからもお願いします。」

 「・・・・」

 「そうだ、柚子さんのほうです。」
 「なに?!まだなにかあるのか。」

 「いえ、最近噂はもう沈静化しました。このまま大人しくしててくれれば、皆忘れていくと思います。学校側としてもこの件にはもう触れないことにしていますから。」

 「…もともと何もない!娘は援助交際なんかしない!ただのいわれのない噂だ!」

 そうかもしれないが、この家族の娘であれば、本当にあった事実かもしれないな、と可美村は思う。しかしそれ以上の追及をする気もなかった。


 ダメ押しのように不愉快な気分にさせられて、徹は可美村を置いてさっさとカラオケボックスを去った。


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