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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第39章 事態を収拾するには勇気が必要だ。いろんな勇気が。
 「…続けてください。」
 「先生との間でも、いつもぼんやりとした表現だけで会話してきました。そういうところをまずはこちらが改めないといけない。まずは勇気の第一歩として、そんなことも考えています。」
 「ほう…それは…」


 「そして娘たちにも、今日話をしてきました。華と私の関係を、すでに先生がご存じであることを…」

 
 それは事実であった。
 
 父は娘たちに向かって、可美村星矢に華との関係を知られたこと、それをネタに、ゆすりを続けられていることを話したのである。
 娘たちの驚きはもちろん想定されたことではあったが、華の反応は驚きというより怒りに近かった。

 華は、可美村が父から一度は金を受け取ったということは知っていたが、それを継続的には続けていないと、可美村からは説明を受けていたためである。

 父には華の怒りの理由がわからなかったが、それを説明するには、華は可美村との関係を話さざるを得なくなる。だから結局父に届くだけの説明がされることはなかった。

 父は続けて、今日それを解決するために、最後の話し合いをするのだという決意をも語った。
 彼がそれを娘たちに語ったのは、それが上手くいかなかったとき、自分が破滅的なダメージを受けるであろうことを想定したためである。同時に、娘たちもただでは済まない傷を負うかもしれないからだ。

 それでも、決着をつけたい、と娘たちの前で宣言してから、ここにやってきたのである。
 
 そして、娘たちもそれに反対はしなかった。
 ただ華は、出がけに一言だけ

 「危険なことはしないでね。」

 と言った。
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