この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第39章 事態を収拾するには勇気が必要だ。いろんな勇気が。
「単に頭を下げているだけじゃない。こうやって、私は心の内も全部さらけ出しています…お願いです。どうしたら許してくれますか。」
「どうしたらって、どうもこうもないです。今まで通りでいいじゃないですか。」
まだか…ここまでしても…ここまでしてもダメかっ…
徹は心の中で歯噛みする。
「もう、こうなったら…あれを使うしかない……だが…それは賭けだ。失敗すれば、すべてが水の泡…ではすまないかもしれない。」
しかしそれでも、ここで終わりにするわけにはいかなかった。
徹はガバと上半身を起こすと、上着の内ポケットに手を入れた。
「おっと!!」
可美村の動きは素早かった。
あっという間に徹に近づくと、その右手を抑えてしまう。
「だめ、だめだよ桜井さん…さっきからその辺りをやけに気にしているのは気づいてたんだ。大方、ナイフかなんか入っているんだろう!?だがそんなことをしようとしても無駄だ。不意でも突かない限り、私をあんたが刺すのは無理だ。」
過去の遺産とはいえ、一度格闘技の体の動かし方を覚えた者の動きは、全くの未経験者とは比較にならない。
彼の言うことは正しかっただろう。
だが。
「せ、先生…ナイフ…ナイフだなんてそんな。私はそんなものを出そうとはしていません。」
「どうしたらって、どうもこうもないです。今まで通りでいいじゃないですか。」
まだか…ここまでしても…ここまでしてもダメかっ…
徹は心の中で歯噛みする。
「もう、こうなったら…あれを使うしかない……だが…それは賭けだ。失敗すれば、すべてが水の泡…ではすまないかもしれない。」
しかしそれでも、ここで終わりにするわけにはいかなかった。
徹はガバと上半身を起こすと、上着の内ポケットに手を入れた。
「おっと!!」
可美村の動きは素早かった。
あっという間に徹に近づくと、その右手を抑えてしまう。
「だめ、だめだよ桜井さん…さっきからその辺りをやけに気にしているのは気づいてたんだ。大方、ナイフかなんか入っているんだろう!?だがそんなことをしようとしても無駄だ。不意でも突かない限り、私をあんたが刺すのは無理だ。」
過去の遺産とはいえ、一度格闘技の体の動かし方を覚えた者の動きは、全くの未経験者とは比較にならない。
彼の言うことは正しかっただろう。
だが。
「せ、先生…ナイフ…ナイフだなんてそんな。私はそんなものを出そうとはしていません。」