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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第39章 事態を収拾するには勇気が必要だ。いろんな勇気が。
 「あんたっ、自分がさっき何を告白したのかわかっているんだよなっ!?全部、ここにあるっ。」

 可美村はそう言ってポケットからボイスレコーダーを取り出す。
 そして徹の告白部分を再生し、聞かせた。

 「みろっ、あんたが自分の口で語った事実だっ。名前だって入ってる。もう逃れようがないんだぞっ!?」

 徹の額ににじんでいた汗がタラリと頬に流れた。
 
 「そ、それを…公開…してしまうと…言うんですか…それだけは…」

 「ああ、公開しよう……あんたがこのままの態度をとり続けるならな。」
 「…まだ…チャンスが?」

 焦燥感にかられる徹の態度に、可美村の怒りも少し落ち着きを見せてきた。

 「私だってあんたがたを破滅させたいわけじゃないんだ。…10分、10分だけ待っててやろう。すぐにここをでて、ちゃんとした額を持ってくるんだ。」

 「そ…それは…しかし…」

 「この期に及んでまだためらうのかっ!?いいか、この先ももっとちゃんと持ってくるんだ。一回、5万!それ以下は認めん。それをきっちり週2回だ!それを約束しないと…」

 「…それを約束しないと…録音を公開…すると…」

 「そうだ。私はあんたの職場だって知っているんだ。…まずはそこへ公開だ。ネットに流してしまったっていいんだぞ。」

 「お金を…お渡しし続けないと…私の…私たちの秘密は…公開される…と…」

 徹はいつしかポカンとした表情になって、可美村のことを見つめる。
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