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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第42章 2014 2 2015

 車がすれ違うことも難しい生活道路ではあるが、ここを裏道のように使う車もいて、その往来は比較的多い。

 そういった車に限って、細い道であるにも関わらずスピードを出して走り抜けていく。
 この道を好んで使う可美村であったが、そういった車には何度も怖い思いをさせられている。

 先ほどからも何度か後ろから来て通り過ぎていく車がある。
 
 車のヘッドライトに照らされ、自分の影が長さを変えていく様をじっと見つめながら、彼はこの先の生活への不安に頭を思い悩ませていた。

 しかし、先のことをこれ以上考えても、今日はなんの結論も出ないだろう。

 きっと今も寂しい思いをしながら家で待っている真知子とそばを食べながら年越しを迎えよう。
 少なくとも三が日の間だけは、このことを考えずにゆっくりと真知子と肌を合わせ続けて、二人の幸せな時間を堪能するのだ。

 そういう風に気持ちを切り替えた後は、可美村は顔を上げた。

 「近所の神社で、年を越すか。」

 時間はもう10時を過ぎている。これから帰ってそばを食べ終わる頃にはちょうど良い時間となるだろう。

 可美村は意識的に明るい表情を作ると、トボトボとした歩き方もやめ、しっかりとした歩みで足を速めた。


 
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