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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第42章 2014 2 2015
しかし。
そのとき、可美村の目の前に想定外の状況が広がった。
「ママー、早く早くー。」
「ちょっと!カナエー、待ちなさいよー。」
可美村のいる位置から、ちょうど対面にある家の玄関から、4、5歳くらいの幼女が走り出て、そのまま門を超えて通りに飛び出そうとしているのである。
こんな夜更けに子供が外に出ている。それは家族で初詣に向かおうとしていたところなのかもしれない。
しかし、トラックは猛スピードのまま、こちらに向かってきていた。
「馬鹿かっ?!」
幼女はそのまま門を抜け道に走り出ると、バン!という大きな音と共にトラックに跳ね飛ばされ、人からただの肉の塊になってしまう。
一瞬にしてそんな想像をしてしまった可美村は、後先を考えることなく飛び出していた。
そして道に走り出た瞬間にトラックに気づき固まってしまった幼女に走り寄る。
抱えて走るだけの時間はない、と、可美村はしゃがんだ姿勢になって幼女を突き飛ばした。
「間に合った!!」
可美村は心の中で叫ぶが、次の瞬間にそれは絶対的な誤りであったことに気づく。
確かに幼女を安全な場所にまで弾き飛ばすことは出来た。
しかし、彼自身が逃げるだけの時間は確保されなかったのである。
しまった、と思う間もなく、ノーブレーキで突っ込んでくるトラックに、可美村は激しく跳ね飛ばされ、宙を舞った。