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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第42章 2014 2 2015

 「可美村クン、可美村クン…そんなとこで寝てちゃカゼひくわ。起きて起きて。」

 可美村は、そんな真知子の言葉を聞いたような気がして、突然意識を取り戻した。
 何が自分の身に起きたのか、すぐには判然とせず、彼は必死に記憶を手繰り寄せる。

 目を開くと何処かで見たことがある動物の絵が、逆さまになって視界いっぱいに広がっていた。

 「なんだ…っけ…これ…ここ…どこだ…いま何時…」

 あたりが暗いこと、そして静寂に包まれていることがわかる。
 しかし、その静寂は聴覚がマヒしていたことによるものであった。

 徐々に聴覚が戻ってくると、ザワついた空気に周囲に多くの人々がいることが感じられた。

 「…ぃ、だれか、救急車呼んだのか!?」
 「はい、もう呼びました……けど…」

 そうか、自分はトラックに跳ねられたのだ。そしてその後しばらく意識を失っていたんだ。

 と、可美村は自分の状況を把握する。

 「そうですか……しかし…こりゃあ…もうダメかもなぁ…」
 「…ちょっと…厳しいかもしれませんね…」

 何を言っている、自分は全然大丈夫だぞ。

 と可美村は呆れた。

 全身に痛みはないし、意識もしっかりしている。
 にも関わらず、周囲の連中は俺を死んだと思ってるのか。やれやれ。


 可美村は、ヒョイと立ち上がり、皆に無事をアピールして見せた。
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