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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第42章 2014 2 2015
[12月31日](水) 風景:神社
可美村に人生最大の不幸が見舞ったその頃、桜井家の面々は変わらず呑気に新年を迎えようとしていた。
しかし初詣に行って皆で神社で新年を迎えようという華の提案に、柚子は乗ってこなかった。
「私はいいよ。お姉ちゃん、パパと二人でイチャイチャしてきなよ。私はサイトの人たちとチャットで新年迎えるからぁ。」
「ちょっとあんた…もういい加減にしときなさいよ…」
「大丈夫大丈夫。もう誰かに会ったりとかしないから。」
「変な画像とかも上げないでよね。」
そんなわけで、華と父は二人だけで寄り添うようにして家を出た。
娘と父が訪れたのは、近所の小学校からさらに少し行って、小高い丘を登ったところの頂上にある小さな神社だった。
「懐かしいね。何年ぶりかな。ここに来るの。」
「一緒に来たのはまだ二人が小学生だったころが最後じゃないかな。」
丘の頂上にある神社の拝殿前で、町の夜景を見下ろしながら二人は佇んでいた。
とてもメジャーとは言えないこの小さな神社には、大みそかにも関わらず二人以外は誰も訪れていない。