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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える
奥さんはスマホの中身も全部見てしまったのでしょう。
そうなれば、敵意むき出しなのも無理はありません。
夜の生活を含めた、二人の幸せな時間がそこには凝縮されていました。
全部見られた後では、なんの言い訳もできるはずがありません。
けれど私はまだ大事なことを聞いていませんでした。
可美村クンが死んだなんて、嘘だとしか思えないことで私を追い出そうとしているのだと、そう思ったのです。
「本当に死んだのよ!もう2度と会うことは出来ないの!出てって!早くここから!!」
奥さんはなんの説明もしてくれず私につかみかかって来て、そのまま私は追い出されてしまいました。
バッグ一つで着替えも持たない私は、あの部屋に来た時と全く同じ状態になったのです。
それ以上、インターホンを鳴らしても奥さんは出てきても話してもくれません。
仕方なく私はその足で警察へ行き、そこで本当に可美村クンが死んでしまったということを知らされたのでした。
そこから先の数時間は、ほとんど記憶にありません。
ただただ流れ続ける涙をそのままに、放心して町をさまよい続けたようです。
気が付けば手持ちのわずかな現金でビジネスホテルにチェックインして、私は部屋で一人泣き暮れていたのでした。